私の本を読んだ人ならわかる話です。
忘れたくても忘れられません。
思い出さないようにしているだけです。


当時まだ若かった私
一人歩きをするのは普通だと思ってました。
今までがそうでしたから・・・

夫は極道の世界の組長(数年後には会長)
一回り以上の年の差

堅気だった私の生活も変わりました。

まさかあの時あんな恐ろしい目に合うなんて、思ってもみませんでした…
ヤクザでもないのに巻き込まれるだなんて・・・・


今になって考えるとわかります。
どこの仕業か…

その時の私には、何処と何処が犬猿の仲か…
そんなの知るはずがありません。

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●●会●●連合の姐だろ!
●●は許さない!


どうして私なのか、頭の中が真っ白。
引き面れて…
自分の力では身動きできない状態。

恐怖の瞬間

首を絞められ、このとき初めて本当に殺される…

そう思ったときでした。


歌舞伎町二丁目、路地で待ち伏せしてたかの様子
白髪混じりの背の高い男


堅気か不良かは考える余地もありません。
只その時は逃げることしか考えませんでした。

どんなに大きな声を出しても誰も助けにこない
見ている人達が110番してくれると思った…

パトカーが来るまでの時間稼ぎ
きっとすぐに来るはず。

一瞬に浮かんだそんな考えは打ち消されました…

サイレンも聞こえない
制服も私服も来ない
最悪…


自力で助かったようなものの、ずっと泣いてました。
家に帰ってからも・・・

「此処にいるから来いよ」
あの人に呼ばれて行った道中の出来事

悲しさと悔しさで涙が止まりませんでした…
あの人は、「気にするな。不良のやる事じゃない。もう大丈夫だから。」

大丈夫なわけがない・・・
虚しくなりました。

周り(組長達)も必死で、私を襲った人間を探して回りました。
どこにも居ない
見付からない

どうしても捕まえてほしかった・・・
許せないのと恐怖で胸が張り裂けそう・・・

きっと近くにまだいるはず。
お願いだから探して。

私の願いは通じませんでした。
あきらめるしかない
そんなものなんだ


私が真相を知ったのは離婚してからです。
許せないことや納得行かないことがあるのが裏社会

女まで巻き込むとは・・・

その後は、必ず若い衆が数人は付くようになりました。
それがなくても看板を背負ってるわけですから、1人では歩くことはなかったですね。

あの時は警察もヤクザも怨みました。
味方なんて上辺だけ

裏の世界には、その裏側があります。

暗黒街、歌舞伎町。


姐さん「任侠」記 (宝島SUGOI文庫)
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姐さん「任侠」記
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