私の書籍にも書いてあるように、厳格なお父さん。
怖い存在。

多少の博打はしてましたが、法に触れるようなことはしません。
根が真面目。

気性は荒いですが、真っ直ぐで仕事一筋。
仕事場では下の者には厳しく怒鳴ることは日常茶飯事。

親分肌
社長からは好かれていたようです。
喧嘩っぱやいのがたまに瑕(キズ)

そこは私も似てしまったのかもしれません。
30代まではイケイケでしたから。

お父さんは仕事が終わると真っ直ぐに帰ってきてました。
仕事仲間に誘われても断る
あんなに好きなお酒でも、外で飲むのは苦手なようでした。


たまには飲み屋に行ってくればいいのに・・・
おもしろくないないから行かないの一言。
協調性に欠けてるのでは?と、思うほど。


家では必ず飲みます。
家でしか飲みません。
親戚や身内とは飲むんですけどね。


せめてもの楽しみがお酒と麻雀
趣味はない・・・
仕事なのかもしれません。


定年になったらどうするんだろう・・・
家族で話してました。
ずいぶん昔に定年を迎えた父

やはり、趣味がないため、つまらなそうな感じ

怖かった父でしたが、子供の頃にツラい過去があります。
悲しい真実
大人になって聞かされました。


お姉ちゃんとお父さんは産みの親、お母さんに育てられました。
子供の頃、お父さんだけが奉公に出され、親から見捨てられた・・・

そんなお母さんでも好きだった父
勉強も一生懸命やって成績も優秀。

頭のよい高校に受験して合格。
本当に行きたかった学校は青山だったそうです。

お金を出してもらえず、公立の高校に・・・
今でもレベルは高い学校。

卒業したことを聞いたのは最近です。


親の愛情を受けてないお父さん
幼少期の話をしたがりません。

お母さんから聞きました。
妹も私も聞くたびに涙が出てきます。

たまにですが、お父さんに昔の話を聞きます。
私が知らない時代

興味津々
楽しく話す時は仕事のこと。
お父さんの家族の話になると黙ってしまいます。


いつもとちがう空気
怒りっぽいお父さんが寂しそうな顔に・・・

幼い時から働かせられて、勉強もして楽しい思い出なんか何一つなかった父…
旅行や遊園地にも行った覚えがないようです。

それに比べたら、クリスマスや誕生日パーティー
たまに行く旅行は贅沢だったのかもしれない。

メリーゴーランド


家族にも厳しいけど、家族のために何かを作ろうとしていたのです。

お母さんと結婚してから何が変わったのかはわかりません。
遠い昔を知りませんからね。

気性の激しいお父さん
怒ってばかりのお父さん
欲しいお人形を買ってくれなかったお父さん


それでも、私が尊敬する人はお父さんなんです。
後ろ姿を見ていたはずなのに、道を反れてしまった私…


私の言い分もあります。
信じられないぐらいの厳しさ
原始時代の親かと思うぐらいでした。

それはお母さんも同じ。
お母さんの場合は、私達がお父さんに怒られないようにするため

学校で何かあっても相談した事はありません。
(子供の頃)


お母さんはお父さんに逆らうことも出来ない。
言えば怒鳴られるからという思い込みの理由。

襖(ふすま)が少し剥がれてもバレないように隠してました。
仕事から帰ってくるまでに急いで直す。

5時半ジャストに帰宅するお父さん
時間前にはダッシュで靴をきれいに並べて、ゴミ一つないようにしてました。

女房の鏡

機嫌が悪くならないように、余計なこと一つ言わないで隠してばかりの母。
そんな生活をしても別れない…

よく我慢できるな…
「こんな思いをするなら離婚すれば?」
そんなふうに言ったことがあります。


お母さんが殴られて初めての家出
私はお父さんに泣きながら怒りました。

お母さんを泣かせないで!
お父さんなんか大嫌い!

黙ってました。
お兄ちゃんもお父さんには反発ができなかった・・・

そのときの私はお父さんのことを怖いとか、そんな思いは消えていた。

守るしかない
私なら言える、今言わなければ変わらない。
子供から大嫌いと言われたのはショックだったみたい・・・


私は大人になってから我慢を覚えました。
必要のない我慢も・・・

それも自分が選んだ道ですから仕方がありません。

お母さんも我慢強い
私とは意味合いがちがうかもしれません。

愛する人に尽くすのは母譲り。
一途ですからね。

親の言うことも聞かず勝手に家を出て心配ばかり掛けてきました。
心配してくれる両親がいることに感謝してます。

余計な心配ばかりかけてしまいましたが・・・
普通の人では味わう事がなかったでしょう。

堅気の人と一緒にならなかったわけですから。
今になって、ようやくですが安心してると思います。

仲が良かったのに諸々の事情で離婚してしまいましたけど・・・
それも運命。

今は精神的に疲れない生活を過ごしてます。
数年前の私とはずいぶん変わりました。

最後まで支えてくれた家族のおかげです。
怖いものはありません。
私は大丈夫。



今まで心配ばかり掛けてごめんなさい。
大好きなお父さん、ありがとう。


石原まい子

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