こちらの記事の続き

あいかわらず学校の帰りに商店街中を聞いて回った…
ところが月日が経つにつれて、冷たい大人

魚屋のおじさん「全然わからないから」
何にかを隠してそう…

今までなら優しく声をかけてくれたのに…

ある日、手紙が届きました。
エミちゃんからです!

嬉しい。

二度と連絡がとれないかもしれない
そう思ってましたから。

内容は「まい子ごめんね。
お父さんが死んじゃってから、誰とも話さなかったの…
お母さんから、誰にも住所を教えたらダメって言われてた」


便せん二枚の手紙
一枚は私とエミちゃんの顔が書いてある絵

楽しそうな、あの頃の二人
エミちゃんは忘れてはいなかった。
よかった…

その手紙の最後には、今住んでいる住所が書いてありました。

誰にも教えないでね。
ナイショだから

東京からは居なくなっていた。
八王子
行ったことのない場所

借金から逃れるために行動に移したエミちゃんのお母さん
そんな大きな額ではないようでした。

派手で話し好きのおばさんは水商売で働いていたらしい

仲良しに見えた商店街のみんな
おじさんが自殺してからは急に態度が変わった。


おばさんの悪口も言いたい放題
影でコソコソ

ズルい。
おばさんだって、おじさんが死んでからツラくて悲しい思いをしてたのに…


自分勝手な大人達
涙の一つも流せないないんて…
美味しい天麩羅も特別にサービスしてもらっていたくせに…


その頃から大人になんかなりたくない
そう思うようになりました。

表の顔と裏の顔
私の両親は真っ直ぐな性格
裏も表もない。


あれから連絡を取り合って、久しぶりに再会したのが、中学一年生

新宿で待ち合わせ
駅ビルがマイシティの時代
今はルミネ

歩きながらいろんな話をしました。

バレリーナになりたかったエミちゃんのお姉ちゃんは、グレてしまった
そうなんだ・・・
おじさんが亡くなってから変わってしまったらしい…


エミちゃんとは、それが最後。
引っ越しを繰り返し、今は何処にいるかわからない…

会いたいと思う友達
探してます。
恵美子ちゃん。

幸せになってるといいな。

ポインセチア


恵美子ちゃんのお父さんへ
たくさんの楽しい想い出は忘れません。
美味しいご飯を食べてるときは幸せでした。

きっと天国でエミちゃんを見守ってるでしょうね。
ありがとうございました。

石原まい子


姐さん「任侠」記 (宝島SUGOI文庫)
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姐さん「任侠」記
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